日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

フランス車を、蘇らせよう! その1

今日は近所のクリニックでコロナワクチン接種1回目でした。車で行く距離でもないので、フランス車?でポタリングです。

フランス車・・そう、これは正真正銘の欧州車。Made in Fraceとトップチューブに明記されている!プジョーなんです。

このプジョーロードバイクは、フランスに住んでいたころ、地元の「売ります・買います」(WEBベースか、紙ベースだったかは記憶失念)で手に入れました。たしか50ユーロ程度で譲り受けたのです。売主が居るパリ19区あたりの、あるいはサンドニあたりの、あまり雰囲気の良くない街まで車を走らせ、見に行きました。

自分より若いお兄さんでしたが、サイズが自分にはバッチリ!トップチューブ510㎜くらいなのが一番です。「ああ、サイズピッタリじゃん」、そう言われてすぐに商談成立でした。
1984年ごろのプジョーなんです。Made in Franeとトップチューブに書かれており、ライオンマークがヘッドマークです。かなりボロかったですが入手できてとても嬉しかったのです。クレルモン・フェランの販売店デカールがついています。クレルモン・フェラン。リヨンの東側、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域の街。自分が駐在していた会社の会長職だった方が、この地の出身で、「とにかくあそこは良いところだよ、フランス1に素晴らしい。是非ムッシュも行ってほしい」と常に言ってました。結局行く機会はなかったけど、そんな古い街で売られたロードバイクがなぜパリまで来たのか、彼にも長い旅があったのでしょう。今度は僕が乗って、驚くかもしれないけど、日本まで連れていくんだね、そう思ったのです。

さてこのバイク、自分に馴染ませるまでに少し手がかかりました。
やはりロードバイクで、ギア比が高いんです。貧脚なのでロー・ローで1:1、それ以下が欲しい・・だからこれは直したい。いろいろ探したらパリ11区(オペラ・バスティーユあたり)に古い自転車を扱っているバイク屋を発見しました。シャンゼリゼあたりにも自転車屋は多いですが、このあたりは現代のレーサーバイクやMTBしか置いてないのです。かといってアレックス・サンジェに行くわけにも参りません。そこでさっそくここに行き、ギア比を変えたいという相談をしました。

いろいろ相談すると、「好きなパーツはそこの箱から選べ」、的な感じで、ギア比の合うパーツを自分で選んで、付け替えてもらいました。クランクはストロングライトがありました。アウターは52T。しかしインナーは28Tに拘りました。といのも、選んだフリーがやはりローで28Tだったからです。フリーは(当然カセットなどはこの時代にはないですね)アトムだったかレジナだったか?よく覚えていませんが、12-28あたりの6速フリーでした。

結果的にアウター52、インター28というとても使い勝手の悪いバイクに変身しました。歯数差がありすぎてフロント・ディレイラーを動かすのに大変なコツが必要になったのです。しかもこんなギア比にしたから、残念なことにリア・ディレイラーはサンプレ(ただしラベルが剥がれていた)から、シマノのロングスケールになってしまいました。残念です。

しかしこの組み合わせで、そうとうフランス中を旅しました。もう一台ランドナー(もどき)があったので、この2台でドイツ・フランス・オランダ、沢山旅したことになります。全クロモリ鋼ではなく多分ハイテン鋼とのハイブリッドとも思われますが、走り心地は軽快です。やはり700Cx23のタイヤが良い。ここはこだわってやはりミシュランばかり履いています。

日本に帰国してからも友人との信州峠ランや、房総ラン、沢山走っています。ただ東叡社のランドナーが出来てからは、セミ引退。居場所も室内から屋根付きガレージになってしまいした。きちんとカバーはかけていますが、そのおかげか、最近塗装や錆に劣化が激しい。友人に頂いた貴重品の「フジタのサドル」も色あせてしまいました。(すみません)久々に乗った感触がやはり軽快で素晴らしいこと、また、時間が有り余っていることもあり、こいつのレストアに着手しようと思っています。そう、欧州車を、わが手で蘇らせましょう。

・錆を落としましょう。ピカールとボンスターが、どこかに置いてあるはずです。研磨剤なので注意しつつ・・。

・ブレーキ性能に納得がいきません。ブレーキはワインマンのサイドプルがついているのです。当時としては凝っていたのでしょう。これもシマノの、手頃なSORAクラスあたりに変更しようと思っています。(シルバーパーツでいきたい)

・フレーム塗り替えもやりたいのですが、塗装剥がしてしまうとプジョーのロゴとライオンマークが再現できないですね。(ツワモノはPCでステッカーを自作するらしいです)だからせいぜい磨いて、クリアを吹き付ける程度にしようと思います。

SPDペダルも今は休業中でジャンク箱の中で眠っているもっと小ぶりなシマノA520に変更しましょう。

クレルモン・フェランから遠い島国迄来ていただいた彼、憧れの欧州車に、綺麗になってもらいます。しばし、放置、すまなんだ・・。
鉄の、ホリゾンタルフレームバイク、やはりかっこいい! なんだか、とても、楽しみです。

写真3枚は、旅装した彼と走ったとある年のシャンパーニュ地方へのサイクリングにて。(LAONからREIMSまで走った)。ランスの大聖堂はやはり見事でした。

 

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