日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

好きな音楽、音楽を巡る雑感

曇り空

ここしばらく続いていた暖かい日。それは「秋」という単語を暖気が何処かに蹴とばしてしまったのだろう。そう思うしかないものだった。午後遅くにウォーキングをすれば汗ばむほどだった。Tシャツに短パンで歩くとなんと蚊にも刺されてしまった。「霜月」と美…

狂騒曲

それは自分の中では狂騒曲だった。ここ数日間頭が一杯になっていた。何本も電話をかけまくった。 仲良しグループでも何でも良いが小さな集団を長く維持することは容易でないことを知っている。夫婦がそれだろう。山あり谷あり。しかし夫婦は互いに人生の伴侶…

高台から

ステージからの風景を味わったのは数年振りだった。わずか50センチほどの高さの演台だが店の奥まで見渡せる。思っていたよりも大きな小屋だな。80人は入るな。サウンドチェックの段階では同じステージに上がる他のバンドなどの関係者しかいない。今夜はここ…

公演中止

自分はまだ十歳で当時は姉の聴くアイドル歌謡曲を聞いていた1973年。熱狂的に初来日を心待ちにしていたファンは失意のどん底だったろう。ライブは公演中止となった。メンバーが過去の麻薬歴を問われ入国禁止となった。それはストーンズ(ザ・ローリング・ス…

素晴らしき朝

数日振りに心地よい朝を迎えた。パッと目が覚めた。まだウォーキングをしていないのは明け方の雨の余韻が残っているからだった。ここ数日夜は窓を閉めていた。開けると思いのほか空気が張り詰めているからだった。 毎日少しづつ秋が深くなってくる。そのうち…

アンサンブル

このメンツでスタジオに入るのは三年ぶりだった。コロナで予定していたライブハウスをキャンセルしてから様々なことがあった。外出規制、リモート勤務、社会全体の沈滞。また罹患を防ぐマスクのために素顔を出すこともなくなった人々。誰もが相手の素顔を忘…

手抜きも悪くない

週に一度は楽をしよう。そう決めてからしばらく経つ。楽をする、とはリラックスするという事で、簡単に言うと近場の銭湯に行く事だ。夏場はシャワーばかり。自宅の風呂とて体洗いに1分、湯船に2分。合計3分もかからずに出てくるのだからまったくカラスの行水…

全てを超えるもの

「旧・東ドイツのエリアはこことは違う」そう言っていたのはドイツで働いていた頃の現地人社員だった。東西ドイツが統一され20年以上も経っていたが実際多くの旧・西ドイツ市民には統一後の税金が旧東ドイツの復興や格差是正に使われたと不満が多かったよう…

目覚めよ 悔い改めよ

ある旋律が頭の中に鳴り目が覚めた。まだ早朝だった。 その旋律には覚えがあった。しかし題名が分からなかった。今は便利なものでスマホ相手にそのメロディを口ずさめばたちどころに曲名が動画サイトの映像とともに出てくる。ははあなるほど、と思った。もう…

老いと円熟

年齢を経ると様々な運動機能が衰えてくる。晩年の父は歩けなくなり最後は老人施設で人生を閉じた。ずっと寝ているか車いすだった。歩行機能は失いたくないが老化には抗えない。少しでも機能を長く維持するためには普段から鍛錬が必要なのだろう。鍛錬と書く…

二時間の友人

中国地方のある街から新幹線に乗った。夏の西日が遠慮なくホームに差し込んで目がくらみそうだった。ホームに滑り込んだ車両の中は冷房が効いておりようやく一息ついた。少し遅れて大きな荷物を持った青年が乗ってきた。西洋人だった。彼は偶然にも自分の隣…

どうしたものか

とても音痴だ。すこし鼻の詰まったような声質がそこに加わり自分の歌など聞きたくもない。しかし子供時代からずっと音楽の授業での合唱が大好きだった。小学生では「気球に乗って何処までも」「夏の思い出」。中学高校になると「翼をください」「誰もいない…

演奏会ロス

友人が所属する吹奏楽団の演奏会を聴いてきた。年に2回定例演奏会がある。金峰山や茅ヶ岳、八ヶ岳に鳳凰山、北岳に甲斐駒。そんな名山が眼の前に広がる高原台地に木をふんだんに使った素敵なコンサートホールがある。海抜は700m程度だろうか。澄んだ空気が音…

図書の旅23 カラヤン幻論 裄野 條

・カラヤン幻論 裄野 條(ゆきのじょう) アルファベータ 2013年 自分が初めて自ら欲しくて手にレコード。小学校1,2年の頃だ。それは資生堂のテレビコマーシャルで流れていた壮大で優美な曲だった。どうしてもそれが欲しくてレコード店に行った。その店でうろ…

素敵な日曜日 探していたモーツァルト

あ、こんなところにあったのか。ずっと探していて、もうあきらめて探していた事すら忘れていたのに。そんな事は無いだろうか。どうせ大したものを探してはいないのだがそうして見つけたものは宝物になる。大切に、今度は忘れないように、と分かりやすい所に…

忘れ物

昔はすらすらできていたのに、暫くブランクがあると全く忘れて、何もできない事がある。 ライブハウスの予約もしていた。フライヤーも作ってあった。しかしその数か月前に中国で発生したコロナウィルスは瞬く間に日本にも上陸しすべての社会活動はほぼ停止し…

夢の国への招待状

吹奏楽の演奏会でホールに出かけた。県下でも有数の素晴らしい音響のホールだという。自分も何度も足を運んだいる。NHK交響楽団はここでも聴いた。NDR北ドイツ放送交響楽団もここだった。 サントリーホール、ミューザシンフォニーホール、昭和音大ホール、NH…

デビィへのワルツ

デビィへのワルツと書いてしまうとピンと来ない。スタンダードともいえるジャズピアノトリオの大傑作、ワルツ・フォー・デビーのことだ。 自分はジャズにはのめり込まなかったが流石にこの曲は知っている。いや、大好きで限りなく聞いた。演奏の途中に入る観…

怖くて手が出ない

SNSの画面に広告が出てくることはよくある話。多くは自分が調べたものに関しての商品やサービスについての案内だ。 先日はとうとう違う案内が来た。マイクロソフトのAI& GPT4アプリのインストール案内通知だった。調べてもいないのに何故だろう。余りに旬だ…

つまらない夢二題

つまらない話だが、夢がある。二つある。 ● 一つ目の夢。もう50年以上、途切れぬ夢。 一度で良いから列車を運転してみたい。 出来れば単行の気動車だ。山梨の小淵沢から長野の小諸を走る小海線は憧れる。小淵沢から野辺山迄はのどかな高原列車だ。一区間、い…

平均律クラヴィア曲集第1巻 大塚直哉演奏会

バッハの大作、平均律クラヴィア曲集第1巻の全曲の演奏会だった。通して生演奏を聴く機会はそうもない。矢も楯もたまらずに予約して良い席を取った。演者は大塚直哉氏。楽器はチェンバロ。 平均律クラヴィア曲集は第1巻と第2巻。上下になるがそれぞれ独立し…

系譜を見直す

老人ホームに父に会いに出かけた。老いた父親と自分の顔を共に見ながら、同行した娘はこう言った。「ますますジィジに顔が似てきたね。体つきも全て。」と。 若い頃の父はダサいという言葉が相応しぁった。髪の毛の枯れすすき、全体の体つきは柳原良平氏が描…

ゴルゴダへの道・ヨハネ受難曲演奏会

クリスチャンでない限り、イエス・キリストの生涯について造詣の深い方もあまりいないのではないだろうか。自分も詳しく知らない。なにせ目下のところ太陽・大地・空気、その総てが神々しいと思う程度で、言ってしまえば八百万の神の信者だろうか。つまると…

いつ開通するのか?

父親が昭和40年代に買った家は横浜市でも奥地にあった。相鉄線の駅もあったが家の近くの団地から横浜駅までの直通バスも走っていた。不便な場所だったが「地下鉄が走る」という話もあったらしい。しかし地下鉄は来ることもなく今もそこは不便な地だ。父はそ…

故郷を思いて

フランスという国は今でも多くの人にとり魅力的なのだろうか。藤田嗣治や高田賢三など同地で名声を得た日本人も多い。パリコレのランウェイを歩くことはモデルにとり最高の名誉だろうしコンセルヴァトワールは音楽を志すものにとり憧れだ。料理の世界でもシ…

図書の旅4・グレン・グールド 孤独のアリア(ミシェル・シュネーデル)

●「グレン・グールド 孤独のアリア」ミシェル・シュネーデル著。千葉文雄訳。ちくま文庫 1991年 信者とも言われるほどの根強いファンが未だに多くいるピアニスト・グレングールド(Glenn Gould 1932-1982)。脂の乗った32歳にしてコンサートからドロップアウ…

技あり?一本?スーパーの音楽

たいがいスーパーマーケットでは、有名な曲(ビートルズや80年辺りの洋楽)などをキーボード主体やオーケストレーションで編曲した、少しがっかりするチープな音楽が流れていたりする。版権が絡むのだろうか、オリジナルの音源を聴く事もない。・・・。 しか…

ユーミンの歌世界を自転車で・天気雨と相模線

相模線という鉄道路線を知っている方はやはり「鉄分豊富」な人だろう。神奈川県では数少ない単線の鉄道は相模原市の北部から湘南の町まで相模川に沿って南北に走っている。今でこそ電化はされたが自分が学生の頃はディーゼルエンジンをガラガラと唸らせた気…

大きな流れの一点

山の斜面にある神社の境内だった。近所なのに普段歩く道から外れていることもあり、そこに足を踏み入れたのは初めてだったかもしれない。ヘッドフォンをして歩く朝のウォーキングはいつもと違うルートだった。 築60年、それ以上か。自分よりもずっと年上だろ…

熱意の塊

年末になると何故か耳にすることが多いベートーヴェンの交響曲第九番。単に「ダイク」と呼ばれる。最終楽章の中のほんの一部に過ぎない合唱「歓喜の歌」のみが街に流れ電波に乗るが、第1楽章から緩徐楽章もすべてを通して綿密。非の打ち所がない。第一楽章か…